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江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)

江戸川 乱歩
おすすめ度:★★★★★
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乱歩の大宇宙へどうぞ。
おすすめ度 ★★★★★

 江戸川乱歩の怪人二十面相と明智小五郎と小林少年率いる『少年探偵団』のお話は、小学校時代に貸本屋から借りてきては読んでいた。こんな魅力ある少年向けの作品はなかった。
 この楽しい話を創る江戸川乱歩。この人物は何者かに気づいたのは乱歩の初期作品に接したことだ。中学一年生。最初の出会いは『屋根裏の散歩者』であった。ぼくは一気に大人になっていった。
想像できない不思議な宇宙を乱歩は描いている。乱歩の作品を夢中になって読み続けた。大人になった。以後は彼の世界に入り込み。
 大人向けに書いた作品と、ぼくの知っている子ども向けの『少年探偵団』シリーズは、差がありすぎた。ぼくは感動し、大人 乱歩の世界に熱中した。
 江戸川乱歩により、ぼくは世界を見る目が変わった。
 奇妙な感性をもった少年になっていった。
 ぼくは春陽堂書店の本から入った。

 この新潮文庫の『傑作選』はすごい。他の社の文庫版もあるが 新潮社版は品位が高い。あらためて新潮社に敬意。乱歩の大きな世界を知るにはこの書は必携。
 できれば、『屋根裏の散歩者』に出会い、『人間椅子』にエロテック、そしてとめどめもない乱歩の宇宙にはいられんことを祈る。



傑作ばかり
おすすめ度 ★★★★★

 「二銭銅貨」「二廃人」「D坂の殺人事件」「心理試験」「赤い部屋」「屋根裏の散歩者」「人間椅子」「鏡地獄」「芋虫」の9編を収めている。
 1960年に新潮文庫として出たもので、乱歩の傑作選としては決定的なものだろう。有名作品ばかりで、誰が読んでも満足できるのではないか。
 トリックに凝ったミステリ、奇怪な思いつきを小説にしたもの、グロテスクな話と分野的にも取り揃えられ、バランスが良い。
 ただ、あまりにもいいとこどりという感じがしないでもない。



エドガーアランポー
おすすめ度 ★★★★★

文学史上、日本の本格探偵小説の確立者と呼ばしめる乱歩。探偵小説のみを書く作家と解していたのは僕だけでは無い事を願いますが、そうは問屋が卸さない事でしょう。仮に恐怖小説とでも呼ぶべき物も書かれておられます。
この『江戸川乱歩傑作集』は乱歩入門には最適で、処女作である『二銭銅貨』から『二廃人』『D坂の殺人事件』『心理試験』『赤い部屋』『屋根裏の散歩者』『人間椅子』『鏡地獄』『芋虫』までの初期の短篇のうち、代表的な物を集めております。
頁を捲る毎に犯罪を冒しているような何とも形容し難い錯覚に襲われ、奇怪な興奮が増幅して行くこの感覚が堪りません。珠玉の作品の集まりである事は保証致します。



本能と知性と
おすすめ度 ★★★★★

少年時代に乱歩を読み、ある種の感性を自覚したと告白している方は数多い。
それはどこか自慢げでもある。
この短編集では「芋虫」だけがその感性にあたる。

幸か不幸か、中学生の自分は健康路線だった。
もちろん、いまは「芋虫」もすごいと思うのだが、やはり「D坂の殺人事件」「心理試験」「二銭銅貨」あたりに示される知性に対する信頼が、自分にとっての乱歩である。

文化の成熟した現代の少年少女なら、両方を受け入れることができるのではないだろうか。
ってお前は老人か>自分



屋根裏は暑い
おすすめ度 ★★★★☆

 用意周到で心理試験に臨んだものの思いもしなかったところで犯罪が露呈する「心理試験」が面白かったです。

 江戸川乱歩の小説は思っていたより文学的で、その中に人間のあまりよろしくない欲望が埋め込まれています。私自身、人間椅子に入りたくなりました。


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