日本人向け販売?おすすめ度
★★★★☆
「孤島の鬼」は乱歩の中でも最高傑作だと思いますが、
この映画はほぼ、本当にうまくそれを再現しています。
乱歩の世界(雰囲気)が凄くよく伝わります。
かなり前に映画館で「姑獲鳥の夏」と「犬神家の一族」と
これの三本立てオールナイトをやってたので映画館で見ました。
しかも、前の二本が終わってこの映画になった時、「せっかくの
機会なので一番大きいスクリーンの館に移ってご覧ください。
こんな機会、もう二度と無いと思いますから」と言う支配人さんの
粋な計らいでいつもは話題作がかかるでかいスクリーンで見られて
妙な感動におそわれたものです。
家庭「奇形人間」時代突入。おすすめ度
★★★★★
本作DVDがリリースしているのに遅れて気付き、慌てる者1名。(08.1現在)
かつてサンプル版が流出、一部の間でのみ家庭内鑑賞が可能だった時代から、
ついに「奇形人間」一億鑑賞時代がやってきた!!
ファミコンお茶の間進出並みの事件だ。
もう観ていても、他から笑い声はいつもの場面で聞こえてきません、
いつ泣くも笑うも貴方の自由。
由利&大泉両氏登場(上田吉二郎氏も含)で笑える以外は薄れた記憶を取り戻すように静かに観ました。
乱歩好きだった石井監督も、鬼っ子扱いなこの作品がピュアにリスペクトされる機会を嬉しく思う事でしょう。
各ご家庭でじっくり観ていきましょう!!
万歳!!
後半30分は見せ物的なのでしょうか?
おすすめ度 ★★★★☆
噂にきいていた被差別映画でしたが、前半は近親相姦、後半は奇形人間のオンパレードって感じでした。よく言われる「奇形人間を差別する人間こそ異常!」的なメッセージは、土方氏の「貴様等に奇形人間の気持ちが分かるか!」的な台詞以外では感じられませんでした(でもその一言に相当心打たれましたが)。あと、唐突に明智が登場してどんでん返しが起きるなど、ストーリーもかなり難解でした。全体的に見せ物的という感は否めませんが、ですが、ラストの「お母さーん!」の花火、そしてこの様なタブーに挑んだ石井監督に感激しています!