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放課後 (講談社文庫)

東野 圭吾
おすすめ度:★★★★★
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東野作品の始まりは青春推理ミステリー、しかしその内容は深遠だ!
おすすめ度 ★★★★☆

 本書は1985年の第31回江戸川乱歩賞受賞作であり、作家東野圭吾の出発点をなす作品である。本賞受賞までの道のりは決して平坦ではなかったそうだ。作品の舞台は私立清華女子高等学校。そこで生じた2件の殺人事件をめぐる学園ドラマが全7章を通じて鮮やかに描かれている。それなりの分量を伴った学位論文を読んでいる感覚だった。緻密なプロットにも感心した。

 とはいえ、単なる「学園ドラマ」という呼称は適切ではない。女子校が舞台であると思って、気楽に眺めていられるのも最初のうちだけだ。私は途中から胸騒ぎというか、大袈裟にいえばやや恐怖感を覚えたほどである。厳格な生徒指導部の教員が校内で毒殺されたというにもかかわらず、大半の生徒が驚くほど「無邪気」であったということもある。内部犯(生徒なのか教員)なのかそれとも外部犯によるものか。しかし俊英な読者は当初から犯人は生徒であることを確信して読み続けたに違いない。最終章の第7章で密室トリックの真の解明を含む、教員と生徒との生々しい(犯行に関わる)問答が繰り広げられる。

 たしかに「トリック」の話は斬新だったし、本章を通じて一気に詰め寄る前島教員(数学教師。20年後の『容疑者Xの献身』に登場する石神も高校の数学教師である)の悲壮感を漂わせた覚悟も十分な臨場感を秘めていた。全体を通じて読み応えがあり、本書は東野圭吾の原点であるという説明も納得がいった。しかし私は、生徒の犯行「動機」にやや落胆の念を隠しきれない。これが本当に殺人を誘発するに足る動機なのかと。「美しいもの、純粋なもの、嘘のないものを奪われた時」に生じるという女子生徒の犯行動機とうまく整合しなかった。衝撃的なラストシーンにも思わず震撼してしまう。途中から妻の言動が伏線として描かれているが、最後にこういう結末を用意していたとは。「爽快感」よりは、むしろ「恐怖感」のほうが強く脳裏に残存した作品であった。



東野圭吾の第一歩
おすすめ度 ★★★★☆

これがデビュー作品か…と完成度の高さに驚いた。
だがもちろんその後の作品と比べれば甘いところがある感は否めない。
それを引いても東野圭吾の魅力がしっかり出ている作品ではないかと思う。

途中で犯人に気付いた人も多かったのではないでしょうか?
動機については賛否両論ですが、下手に高校生が恋慕絡みの動機で殺人を侵すよりは断然現実的に思えました。
読み手によって動機が理解できるかそうでないかというのもまた面白いものです。



犯人の方
おすすめ度 ★★★★★


かなりお気に入りの人物でした。前島が初めて犯人を疑い出したのと同時に、僕も同じ人物を疑い始めました。
違っててくれと願ってたのですが、結局犯人で泣きそうになりました。

作品ですか?トリックは秀逸ですし、デビュー作とは思えない完成度ですよ。





はぁ〜あ〜あ…



初々しい感じがする
おすすめ度 ★★★☆☆

デビュー作なので読んでてまとまりが無いようなところも見受けられるが、それでも十分著者の特徴が出ており、なるほど、こうして今の東野作品が作り上げられていったのか、とそのような視点から眺めてみた。
特に妻との関係は、今後の作品の予兆を感じさせるものだ。
成熟期に入る前の東野作品として読んでおいても損はないと思う。



流石といったところ
おすすめ度 ★★★★★

登場人物の関係作りが秀逸だなあと思いました。
それを事件とそのトリックに関連させているという事についても、作者の力量に驚かされました。
良く出来た推理小説です。

動機については賛否両論ですが、僕はアリかなと思っています。


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