やっぱ買いおすすめ度
★★★★☆
諸兄ご指摘のとおり、真田がイイ。
押さえ気味の演技とセリフがむしろ彼の内面世界を大きく押し出して映像に出ちゃってます。
しかしそれは彼のポテンシャルあってこそ。一般にはこれを指して『迫真の演技』と云うかと・・。
それと小林少年の三輪ひとみ。大女優ですからウィキペディアで検索くださいって知ったかですが
姑獲鳥の夏を観るまで知りませんでした。完璧な死体姿に惚れました。あの映画で一番印象深かったです。
あのシーンだけで他の作品も観たいと、それも本作を買った大きな理由です。そして完璧な美少年姿に
二度惚れました。
亡き実相時監督。最近の映画の中で『日本家屋撮ったらピカイチ』ではないでしょうか。セットを
作れる予算があるのも大きいですが。
作品自体は『屋根裏〜』のストーリ/豪華キャストにやや軍配ですが、本作とセットでBOX化すべきです。
素人の勝手な感想で恐縮ですが近年、日本男優(しかも演技派と名高い)はハリウッドだかオスカー
だか存じませんが『演技が大きい』とみえます。日本の男っていつからそんなに泣いたりわめいたり
一点を凝視したり表情豊かになったの?カッコわる。『欧米かっ』て突っ込んでしまいたいです。
TVドラマのキ○タクさん(ファンの方スイマセン)も、いちいちどっか見すぎですよ。そんなに
つくらないでもいいです。新宿コマの舞台見てるみたいです(新宿コマの舞台が駄目だなんて事
ではありませんので)。批判は極力しない様に努めてますがつい云いたくなりました。
妖しきサナーワールド。
おすすめ度 ★★★★★
真田広之マニアはこの作品を語らずして何を語る?
妖しいまでの真田広之の凄艶さに酔いしれていただきたい。
この映画は内容もさることながら、真田広之演ずる「蕗屋清一郎」の完成度が高い。
「自己陶酔」の世界。
官能を刺激する舞台と倒錯者である主人公:蕗屋清一郎。
冒頭からウットリするような蕗屋の存在。
エロティックを目線で表現する真田広之の色気に脱帽です。
どんどん自分の美しさに引き込まれる蕗屋の異常なまでの精神状態をご堪能下さい。
ただし、一部R-15な場面が展開されますので家族団らんでの鑑賞は避けられたほうが無難でしょう。