原作ではないが面白いノベライゼーションおすすめ度
★★★☆☆
政府要人の緊急手術。その病巣は脳であり、通常の手術では不可能だった。そのため軍事機密である物質縮小装置を使い、医療チームを潜水艦ごと縮小して患者の体の中に直接入れて手術を行うことになった。
あまりにも有名なSF映画のノベライゼーション。この小説は、映画の台本をもとにSF界の巨匠アイザック・アシモフが書き下ろしたものである。さすがアシモフ氏の手によるものだけに緻密な展開は、SFでありながらサスペンス小説にも引けを取らない。また高橋泰邦氏の翻訳もよく、映画を見た後でも十分に楽しめる。しかし、当のアシモフ氏は、この作品は気に入らなかったようである。近年「ミクロの決死圏2」を発表した。本書と読み比べるのもよいだろう。