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ミクロの決死圏【字幕版】

リチャード・フライシャー
おすすめ度:★★★★★
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人体の小宇宙を特殊潜航艇が行く
おすすめ度 ★★★★★

66年作のSF映画であるが古びているのは特殊効果CG・SFXといった技術においてのみだろう。斬新なアイデアそのものは決して古びてはおらず、その証拠に87年ジョー・ダンテ監督作「インナー・スペース」でリメイクされたものの本作を凌ぐ作品とはならなかった。ダンテ監督作はマーティン・ショートを起用したコメディタッチで随分趣が違うが、それもオリジナル作品である本作へのリスペクトゆえの遠慮だろう。現在の技術で本格的にリメイクされれば...などと思ってみたりもするが、あのダリが美術を手掛けただけに、この特殊効果をシュールな美術として観る楽しみもある。60分というタイムリミットサスペンスもさることながら、マイケルズ医師役のドナルド・プレザンス(刑事コロンボ/別れのワインなどで名演が観られる)の役どころが、心理的サスペンスを盛り立てる。そうTVシリーズ「宇宙家族ロビンソン」のドクタースミス(去年故人となったジョナサン・ハリス)の役どころといえば、ワカル人にはピンとくるだろう。本作に広がる世界は、まさに「人体は小宇宙」であることを我々に思い出させる。そんな事を思えば、あの体内潜航艇は宇宙船に見えてくるのである。


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山本道子 ミクロの決死圏 松本潤