読売ニュース

プロ野球一球速報

gooゲーム

+ 狼たちの午後 スペシャル・エディション +

狼たちの午後 スペシャル・エディション

シドニー・ルメット
おすすめ度:★★★★★
最安値はこちら!

Amazon.co.jp



実話ベース。2週間後にミュンヘン・テロ発生…。
おすすめ度 ★★★★☆

本作は、1972年8月22日にNYで起こった強盗立てこもり事件をモデルとするものです。
ちなみに翌月5日には、スピルバーグ監督らが映画化した、
ミュンヘン・テロ事件が発生しています。思わず事件の推移を対比してしまいました。

本作は、一つの事件を機に浮かび上がる、
70年代アメリカの社会情勢を描こうとしているように思えます。

冒頭から、事件と関係のない市井の様子を映し出している点や、
行き当たりばったりのソニー(アル・パチーノ)の言動やその置かれた状況、
アティカ刑務所で失態を犯したりゲイを冷笑する、暴力的な国家権力、
人質の安全も顧みずに、状況を劇場化する野次馬やマスコミ…。
そして、外せないのが、寡黙なサル(ジョン・カザール)に影を落とす、ベトナム戦争…。
事件の推移に肉薄しているようでいて、
当時のアメリカの様子が鮮やかに切り取られているのは秀逸だと思います。

しかし同時に、目下の事件の推移も、俳優陣全員の素晴らしい演技で、
当事者である犯人・人質・警察の、一筋縄では行かない心理の動きが伝わってきます。
実際の事件もおそらくそうであったように、
確かにダレる時間帯も存在しますが、見応えのあるお勧めの一本です。




特典映像も☆5つ!
おすすめ度 ★★★★★

 英語が完璧に理解できない方は、吹き替えがオリジナル以上に緊迫感を伝えてくれるはずです。

 「実話に基づいた」ことを積極的にアピールしていますが、それより重要なのは、全編にわたる登場人物の人間臭さと70年代のアメリカ大衆の血生臭さを観客に伝えていることだと思います。
 
 特典映像は、作品がいかに魅力的かということだけに焦点が絞られていて、とても充実しています。時間も1時間くらいでダラダラさせません。

 近年のDVDの特典映像(特に邦画!)は、初日の舞台挨拶とか撮影の合間に役者たちがふざけ合っている映像など、作品自体をぶち壊してしまい、購入価値のない物が多く出回ってますが、この映画の特典映像は必見です。
 
 



絶頂期のシドニー・ルメットの代表作
おすすめ度 ★★★★★

 1970年代から1980年代前半までのシドニー・ルメット監督の作品は名作の目白押しで、「セルピコ」「オリエント急行殺人事件」「ネットワーク」「プリンス・オブ・シティ」「評決」そしてこの「狼たちの午後」とレベルの高い作品を発表し続けました。本作では場面のほとんどが銀行に限定されているにもかかわらず、最後まで飽きさせません。「十二人の怒れる男」や「オリエント急行殺人事件」でも限られた空間内での演出がさえていました。
 またアル・パシーノはどちらかというとオーバーアクト気味の役者ですが、この作品ではうだるような熱さと、銀行強盗がうまくいかなかったための苛立ちがうまく表現されており、彼のベストアクトでしょう。強盗仲間のジョン・カザールも持ち味を活かしており、命を脅かされている人質に対してタバコの害を説く場面はユーモラスですが、その後、皮肉にも彼自身が若くして肺癌で死去しています。チャールズ・ダーニングも熱演しています。



作品の緊迫感を伝える日本語吹き替えが素晴らしい。アル・パチーノの演技にも注目
おすすめ度 ★★★★★

「狼たちの午後」は、ディスク枚数が1枚の版も発売されていますが、個人的にはこの2枚組をお勧めします。日本語吹き替えが収録されているからです。この吹き替えは、尺の都合で時々英語音声に切り替わったり、主人公の名前が改変されたりしているものですが、作品の緊迫感を伝える優れた出来だと思われます。皆さんもこのDVDを購入されたら、視聴なさってみて下さい。

この映画は、実際に起こった銀行強盗事件をモデルに作られていますが、物語が格差社会や同性愛者差別、国家権力、マスメディアへの批判を絡めながら進行するため、一般には社会派映画として認知されています。私もそのような捉え方ができるとは思いますが、やはりこの映画は、テーマが社会性に富んでいるからというよりも、むしろ映画としての表現が優れているから名作として評価されるのだろうと感じます。

特に、主人公たちが強盗をする冒頭のシーンが大好きで、私は何度も観直してしまいます。主人公は銀行で働いた経験もあり、頭も悪くないのに、犯罪者としては素人なので、段取りがモタモタしたり、慌ててバタバタしたりします。その様子を、主人公の動きと顔の表情、そしてカメラの揺れが巧みに伝えていました。襲われた銀行員たちが怯えながらも冷静な素振りを見せるという演出にも、巧さを感じました。プロの強盗による鮮やかな手際よりも真に迫った感じがし、主人公の焦燥感がよく伝わってきました。

また、この映画では、主人公を演じるアル・パチーノが、目つきやちょっとした仕草で、役柄の性的嗜好が観客にパッと伝わる演技をしています。こちらにも注目です。

ラストシーンに鳴り響くジェット機のエンジン音が観終わったあとにも心にズシンと響く、素晴らしい映画だと思います。


キャロルフランク 最新動画

キャロルフランク の最新情報

レクサス キャロルフランク ファイナルファンタジーXI