農学をして惑星の地球化にアプローチしたいんだおすすめ度
★★★★☆
麹屋の跡取りを期待されている沢木惣右衛門忠保、造り酒屋の跡取り結城蛍、の二人が故郷を離れて東京にある農大に入学します。
そこで出会う、不思議な教授、ボンテージファッションの大学院生、密造酒を作ろうとしていた2年生の先輩達、除菌マニアの同級生との、農大独特の学生生活が描かれています。
沢木は「菌を肉眼で見ることが出来る特殊な能力」があり、この物語には沢木から見えている可愛い姿の菌がたくさん書き込まれています。
沢木麹の麹菌たちは、みそのなかから「あ、直保ひさしぶり」と、とぼけた顔で声をかけてきますし、病院の菌たちは「あそぼー」と寄ってきます。
きれいにかっきりと描かれた人物達とマスコットのような姿の菌たちの対比がお話にほのぼのとした雰囲気をあたえていて楽しいマンガです。
主役は「菌」で、ストーリーはサブでしたが・・・
おすすめ度 ★★★★★
この本は「菌」のことを分かりやすく学ぶことが出来る学習本です。
そのため一応、主人公は沢木という農大一年生になっていますが、
正直、主役は「菌」です。
よって物語は「菌」を説明するために存在しておりやはりサブです。
しかし、「美味しんぼ」や「宇宙家族カールビンソン」と同じで、
巻を重ねる毎にキャラの魅力が発揮されていき、
「菌について楽しく学べる漫画」だけではなく、「沢木たち農大キャラの成長物語」と
しても面白くなってきています。
今後どのように物語が展開するのか分かりませんが、
是非、気長に見守って生きたい作品だと思いました。
お勧めです。