じんわりといいおすすめ度
★★★★★
菌がキャラクターになって見えるといった設定は一見新しく見えて実はわりとあったのですが
これらを魅力的に描けている人はそうはいないと思います。
農大というものにまったく縁のなかった私ですが、読んでみたらそれぞれに目的もあり
日々の暮らしの中での農業に対する姿勢も見え。それらが専門的すぎずうまく
面白く見せれていると思います。
じんわりといい
まさにそんな感じ。
この日常のだら〜っとした雰囲気はまさにイブニング、アフタヌーンって感じの
色が出てますね。雑誌のカラーにもとても合っています。
日常生活の中の非日常生活おすすめ度
★★★★★
学生生活という誰しもが通って行く過程の中で、”楽しさ”だけを抽出した
物語です。普段の生活はもちろん、勉強までも理科の実験のごとく”楽しく”
学べる夢のような学生生活......
そんな中に、美人と変人をいれて発酵させた独特の味の漫画です。
物語の主体も食べ物に関する話題なので、誰でも共感できる所があると思い
ます。ぜひ、一度読んで見てください。
ここは「農大物語」
おすすめ度 ★★★★★
発酵学や日本酒の話のみ求めると、どこかで見た内容にがっかりし、
沢木の能力の有効利用のみ求めると、無駄に過ごす彼らの日々に苛立ち、
伏線の回収やら物語の展開のみ求めると、『2巻でまだ入学から2ヶ月程度』の進行に目くじらが立ち、
絵的なものを求めると、人物の描き分けが出来てないと愚痴をこぼすことになり、
菌の話のみ求めると、ダラダラ続く人間達の描写が鬱陶しくなってしまう。
欠点かもしれないあらゆる要素を愛する人に、最大限の魅力を発揮する本です。
菌達の、文字通り毒を含んだ愛らしさもね。