OP、EDに限って言うのなら確かに今は他の編集盤もありますし、「それ以上を求めない」、というか逆にこれを知るチャンスがない方も多い事でしょう。以前からしかるべきところではその存在は語られていましたが....。実際、リアルタイムで発売されていたLPレコードとは、ジャケットが違う。ということは、ひとつひとつの関連グッズがそれなりに意味を持つような....。少なくとも、これが発売された当時、「東映スパイダーマン」はビデオが1巻、ほかになにか編集盤CDがあったくらいで、その後で一応本家が上映されましたが、本格的復活には本当に時間がかかったんですね...。確かDVDも一度販売中止だか延期になった記憶があります。超合金魂 レオパルドン(しかもソフビ付き!)なんて、すごい英断だといえますし。
「スパイダーマン」が好きな方は、「東映バージョン」の存在は無視できないのでは?好みは置いといて。あらゆる面で、新たな発見、見落としていた事実というものがあると思います。
闇深く響く 地獄の足音おすすめ度
★★★★★
手にすると、先ずスパイダーマンの画像が一つも無いのに気づく(版権の都合ですね)。
しかし、スコアが並べられたジャケットがかえってアダルトな雰囲気を高めている。
LP化を前提に収録されたトラックは、すべて気合が感じられ、
「私怨のヒーロー」、日本版スパイダーマンのイメージを決定付けるダークな旋律が良い。
パーカッションを多く使ったサウンドは必聴!といえる。
LPレコード版に未収録のボーナストラックがうれしい。
BGM、アイキャッチ、主題歌カラオケ等盛りだくさん。
LPレコード版のライナー復刻はもちろん、
新たな楽曲解説、渡辺宙明と選曲・村田好次氏との対談とライナー充実。
特に対談が素晴らしい。
「スパイダーマン」サントラ作成の経緯、楽器編成等の話はもちろん、
「ゴレンジャー」「ビビユーン」の話に及び、
「ギャバン」の「レーザーブレードのテーマ」誕生裏話なども語られる。
奇跡のDVD発売後、BGMが欲しくなった方も、
本放送当時、主題歌が記憶の片隅に残る方にもオススメの盤です。
「宙明サウンドに燃える男!スパイダーマン!!」おすすめ度
★★★★★
奇跡のDVD発売決定も嬉しいスパイダーマン。
折からのヤマトブームを受けて渡辺宙明初のサントラステレオ録音とあって
力の入りようは半端ではなく、特に民族系打楽器の充実ぶりは素晴らしく
作品における上原正三脚本の隠し味となる怨念的情念とマッチしている。
バトルサウンドとしても、一つの転換点になった作品であり
「哀惜のバラード」「アドベンチャー オブ スパイダーマン」での
レオパルドンのテーマの格好良さは筆舌に尽くし難い。
最近では「神魂合体ゴーダンナー!!」でもリメイクされた名曲であり
同作のファンの方も必聴だ。
アナログ盤を持っている人にも未収録曲まで網羅されており、
また、渡辺宙明と名選曲家村田良次氏との対談も濃密大ボリュームで資料としても貴重。
全ての人に「買って損無し!」を断言できる名盤。
カッコイイ!
おすすめ度 ★★★★★
オープニング、エンディング、劇中BGM共、「カッコイイ!!」他の方が書かれているように 後年の宇宙刑事シリーズに流用された曲もありますので、宇宙刑事ファンの方にも一聴をお奨めします。個人的には、トラック7-2・「小ピンチ」風の格闘BGMと、怪人登場のブリッジ曲がいい!と思います。欲を言えば、『大鉄人17』からの流用BGMをも収録して欲しかった!!…のですが、お奨めです。
何はともあれ サントラはいい!!