21世紀スタイルの仏教おすすめ度
★★★★☆
カフェとお寺を融合した新空間”iede cafe”を運営していた若き僧侶が、
21世紀の今の日本らしいスタイルで仏教の教えを語る、というスタイルは、
斬新で面白い。
他に誰がこのようなアイディアを思いついただろうか?
10〜20代の若い人にも仏教の基本概念を知る機会を与えたという点と、
イエデ式修行法の内容が、出息入息法の紹介であったという点(観瞑想を勧めている点)が素晴らしいと思う。
(「三十二分身見」という方法が仏教で伝えられているということは、この本で
初めて知りました。現代では「ボディースキャン」と言われている方法です。)
ただ、ここで紹介されている実践の仕方は、あまりにも情報が少ないので、
観瞑想(ヴィパッサナー瞑想、マインドフルネス)を実践したい人は、
もう一冊、瞑想に関する本を購入することをお勧めします。
・・・宗教書の古典的名著を読んだ人は、読まないほうがいいかも。
中村 元や鈴木大拙と比べること自体、大誤りです。
坊主萌えという新ジャンルおすすめ度
★★★☆☆
ザ・仏教王子の処女作。突然ですがこの本には3つの効能があります。
1)つっこみを入れているうちにこっちの心が鎮まる
この本の言い回しに腹を立てているあなた、甘いです(ごめんなさい…)。
この獄本野ばらもどきの文体も、これはもともと龍之介さまーと目がハァトになれる乙女だけをターゲットにしてるんだから仕方ない、と思えば腹も立たず。等といちいち自分を納得させているうちにいつの間にか精神的修養が! 大人になれる!
2)実用的側面もある
「呼吸」のくだりとかはおもしろかったっす。ヨガはもう古い! これからは仏教でエクササーイズ!
3)龍之介さまをキャラとして味わう
龍之介さまの痛い自意識にさりげなく自分を投影しつつ、ありがたいお説法をまるで母のように「うん、うん」と聴いてあげる優しい彼女の図、をイメトレするうちに、なんだか気持ちが満たされてストレスから解放されるかも! 痛くてもいいんだ! 自分を棚上げして他人に説教してもいいんだ!ってな。
正味な話、いやしくも宗教家を名乗る以上、俗人の感覚にローキックをくらわすのは当たり前であって、人によったら腹の立つのも致し方ないでしょう。この本はあまりに脇が甘いので(まさしく王子…)そこに目が行きがちですが、違和感を感じさせること自体は才覚の証しでは。処女作にはある意味その後のすべてが含まれているというし、どんな宗教アイドルに大成するか、たのしみだお!
もうちょいおすすめ度
★★★★☆
私は自分の怒りや悲しみをコントロールできず、表にだしたり、他者に話す事で解消していたつもりで、聞いてくれた人になんのストレスを与えていないつもり、でした。この本をよんでそれが大きな勘違いだと気づきました。この本は自分にも他者にもストレスを与える感情を、自分でコントロールする必要と方法を述べています。何も知らずに、根拠なく相手に期待したり、うっとり語ったり、相手に感謝を要求したりしちゃう、自分の制御ができない人は、耳は痛いでしょうが、目が次第に覚めてくれば、物事を落ち着いて見れるようになるのでぜひ読んでいただきたい。少し格好つけが鼻につく文ですが、価値があります。
★身に付けたいことが沢山ある本です★おすすめ度
★★★★★
持ち歩いて何度も読んでいます。
私は自己啓発本や、欲しいものが手に入ったことがイメージ出来れば何でも叶うというよ
うな読んでいて気持ちよくなる本が好きでした。
しかし、妄想がちだった私は、この本を読んでそういう内容への興味が薄れました。
大切な物に出会えた喜びと、変わろうという強い気持ちが芽生えた、一番心が動いた本です。
仏道についてユーモラスに分かりやすく伝えてくれていて、沢山の気付きがありました。
道徳的に正しいからという理由では人はなかなか変われないと思います。
しかし、欲や慢を見つめることで消滅させてしまうなど、仏道の法則を身に付ければ
何より自分が「楽に穏やかな気持ちで生きていける」と思うと、自分の得の為に是非変わり
たいと思いました。
完全に身に付けるのは難しいと思いますが、気付いて心掛けていくことで清清しい品のある
人に近づけるのだと思います。
今、出会えてよかったです。
独特の文体は私は楽しめました。雅でやわらかくて心地よく感じました。
また、イラストが素晴らしいです。大好きです。
魅力ある著者に興味が湧きました。
今後のご活躍を楽しみにしています。応援しています!!
あっけないくらいの読みやすさ。
おすすめ度 ★★★★☆
あっけないくらいにすいすいと読み進めることが出来ました。仏教が教えているところの、自我。エゴ。これがあるからこだわり、捉われます。気楽に、らく〜にそういったものから自由になりませんか、ということだと思います。内容もさることながら著者の人となりに興味が惹かれました。