静かな情熱と切ない恋おすすめ度
★★★★★
原作既読ですが、今回も小説の雰囲気を最大限に生かした丁寧な作りになっていて
聞いていて感激しました。声優さんはもう安定感がありますが、今回は神谷さん演じる
浅香のキャラが切ない、切ない。BLにありがちな当て馬ではなく、彼には彼の事情が
あり、だからこそ主役二人は悩んでしまう。その辺りの心情を、皆さん大変繊細に演じて
おられてつい涙してしまいました。櫻井さん演じる架月も嫉妬して一度は激昂するものの、
そこからまた一段成長して懐の深い男になってくれました!ラスト近くの渉とのやり取りでは
「渉のためなら、そんな決心までしちゃうんか〜」と彼の決断に感動しました。
(浅香さんとのやり取りは、今まで取り澄ましていた架月が等身大になっていて楽しかった)
大きくドラマが動く内容ではなかったですが、この一枚はそれぞれのキャラが一歩成長する
ために必要な話なのだな、と納得。一枚かけて浅香さんを追ったのは、むしろ正解だと思います。
好き・嫌いやエッチだけでさくさく進む話ではないので、初期の頃のような単純明快さは
あまりありません。でも、恋に真摯に向き合うキャラの姿勢は今回も健在。私は大満足で聞き
終えました。お約束BLに慣れると戸惑う面があるのは確かですが、「好きな相手を傷つけた
くない。でも自分に正直でいたい」という葛藤や仄かに漂う甘さがお好きな方には絶対の
お勧めです。派手ではないけど、恋する男の子たちの静かな情熱を感じました。
うーん…おすすめ度
★★★☆☆
架月の恋のライバル(?)となる浅香先輩が問題になるこの作品。
3つ通して聴くと、あの1作目の感動やら興奮やらは、3作目にしてどこに消えたのか(笑)
なんだか一番ぼんやりした終わり方でした、僕はてっきり3作目は沖縄の話かと…。
まあ僕はキャスト買したわけで、鈴村さんは相変わらず可愛らしかったのでヨシとしました(笑)
だんだんつまらなくなっていくのは気のせい?
おすすめ度 ★★★★☆
原作がどんなものかは知りませんが…。
一作目がサラリと爽やかで甘酸っぱく終わったのに対し、二作目は無理矢理ライバルになりそうな人物を出してメイン二人の仲を引っ掻き回し、三作目ではシリーズを通して聞けば誰もが容易に予想できる展開に…。
浅香(CV神谷浩史)が渉(CV鈴村健一)を好きになったぐらいで、一枚作っちゃうとはずるいやら何やら。
渉は今まで以上に浅香になつき、浅香もそんな渉と接していくうちに、死んだ彼女のことから立ち直り渉を好きになる━━━二作目を聞いた段階で、そうなるだろうと誰もが思っていましたよ。
それに対して怒り狂う架月(CV櫻井孝宏)も、ただの器の小さい男にしか感じられないですし。
途中からストーリーなどどうでもよくなってしまい、ただ淡々と(好きな声優さまの)声を聞いていました。
終わり方が終わり方だったから、きっとまだシリーズは続くのでしょうね。
はっきりいって、もう彼らの今後に興味はありません。それぐらいつまらない思いをしました。
相変わらず声優さま方だけは素晴らしかったので、減点は少な目にしておきます。