幸せ、満載です♪ おすすめ度 ★★★★★
妓女あがりのお后・愛鈴と、品行方正な帝・慧俊の
ラブラブ夫婦のお話です。
シリーズ最後の今回は、短編集です。
短いお話が八話も入っています。
愛鈴の親友・佳葉ちゃんと慈雲の結婚式のお話、
愛鈴の侍女・香泉と監察御史・月真の恋のお話、
宮妓・明艶が語る、愛鈴が后となった直後の教坊のお話、
慧俊の弟とその侍女・蓮珠が、互いに特別な存在になった時のお話、
愛鈴の弟・修安のその後のお話、
佳葉ちゃんと慈雲さんのお休みの日のお話。
そして最初と最後のお話は、主人公二人の、あまいお話です。
愛鈴たちのお話もほのぼのあまあまで楽しかったですが
佳葉ちゃんと慈雲さんのカップルも好きなので、
ふたりのらぶらぶなお話があってうれしかったです♪
佳葉ちゃんが、いがいに弱気だったのでびっくり。
でもやっぱりらぶらぶです。
香泉と月真のお話も、月真の過去のお話とからめられて
読みごたえのある、素敵なお話でした。
修安のお話は。。。この中で、ちょっと沈んだトーンです。
ただ、あの乱での修安の罰は軽すぎて、
違和感があったので納得、でもありました。
ともあれ、これでラストです。
脇カップルたちのお話が素敵な、満足の一冊でした。
きっと彼らはみんな、これからも努力して
幸せに暮らすんだろうな、と感じるような。
幸せな気分になれるお話でした。
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