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ヒストリー・オブ・バイオレンス

デイヴィッド・クローネンバーグ
おすすめ度:★★★★★
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脚本がねぇ…
おすすめ度 ★★★☆☆

主役のヴィゴ・モーテンセンは、どこをどう切っても善人にしか見えないんだけどねぇ
善人面してるって意味じゃないので、あしからず。
3年前の回想シーンでも入れてくれてたらなぁ…
もっと良い映画になってた気がします。
エド・ハリスの怪演をもってしても☆3つ。



監督、楽しんでいます
おすすめ度 ★★★★★

クローネンバーグ監督初の家族映画ということながら、結局彼は自分の好きなことを楽しそうにやられています。
DVDの特典には、消去したシーンをわざわざ編集し完成したものを入れております。
これはもう間違いなく、クローネンバーグ・ファンへのサービスであり、余裕でもあります。
あのシーンは確かに、この作品としては不必要かもしれませんが、クローネンバーグ作品として捉えれば、ファンならばニヤリとできるものでした。

この作品は、決して重い作品ではなく、この監督らしい家族愛の描き方であり、
これは実にハッピーエンドの物語だと思います。
人間が誰でも心の奥に持っている狂気性を表面的にわかりやすい暴力に置き換え、
映像上誰もがわかりやすいバイオレンスシーンで表現していますが、
実はどこにでもある一般家庭の日常と代わりません。
クローネンバーグ監督のクスクス笑いが聞こえてきそうな傑作でした。



人は野蛮をもとめるもの。
おすすめ度 ★★★★★

堅気になった元ヤクザが組織に狙われ、愛する妻子を守るために再び銃を手に取る、といったよくあるプロットなのに、話の練りこみ方が非常に巧みで脱帽しました。男の正体は何だ、ギャングとはどういう関係なのか、と考える余裕を与えず、ひたすら剣呑な雰囲気に陰惨な暴力描写が織り込まれます。
面白いのは、この手の映画には必ず「復讐は意味がない」とか「暴力はダメ、ゼッタイ」といった凡俗なメッセージが込められるはずなのに、そういったものを全部すっ飛ばし、逆に暴力によって変革を余儀なくされる世界に重点を当てていることです。マンネリ気味だった妻との危険なセックス、腑抜けだった長男が暴力とそれに伴う責任を認識するくだり、正義の象徴である保安官が無力な標識でしかなかったという事実、などは暴力=悪という陳腐な定式を超えて印象的です。

そして、「普通の」生活から外れ、野蛮の世界を知ってしまった家族の複雑さはカタルシス皆無のラストに象徴されていると思います。



暴力の世界と家族との関係をリアルに描くことで「ゴッドファーザー」の嘘臭さを否定してしまった傑作
おすすめ度 ★★★★★

 過去の暴力にまみれた人生を捨てて再出発した主人公が再び暴力の世界に戻されてしまうというクローネンバーグにしてはストレートでひねりのない話だが、なかなかの傑作。
 オープニングの2人組のモーテルの場面の長廻しから思わず引き込まれてしまう。クローネンバーグ特有のグロテスクな顔面破壊やちょっとエロチックな描写も健在ですが、暴力が主題の割にはいつもほどくどく感じないところが逆によかった。主人公が過去から決別した理由は最後まではっきりと語られていないが、だからこそラスト・シーンの不安定な余韻が生きる。全ての過去の決着はついたが、妻も息子もすでに暴力の世界にいた主人公を知ってしまっているし、息子も暴力に目覚めて、妻が階段での荒々しいセックスを受け入れてしまった以上、このまま平和な家族を皆で演じるていくのか?それとも過去が明らかになった主人公を拒絶するのか?
 「ゴッドファーザー」に主人公たちは、暗黒の組織に身を置いてビジネスとしての殺人は容赦なく行いながら、厚かましいほど家族愛に満ちていたが、やはり嘘臭い感じがしないでもない。本作の方が主人公が過去の暴力の世界と現在の家族との関係の間で悩む姿をリアルに描けていると思う。主人公が暴力の世界から遠ざかってから長いわりにはあまりに強すぎるが。
 主人公の妻役のマリア・ベロは「ER4」の女医さん役の後、「パイバック」「サンキュー・スモーキング」「ワールド・トレード・センター」と最近話題作への出演が続いている注目の女優さんですが、この映画ではセックス・シーンも含めて頑張っています。ヴィゴ・モーテンセンとエド・ハリスは相変わらずの存在感ですが、ウィリアム・ハートは微妙です。出番も短いしアカデミー賞のノミネートは「こんな役なのによくがんばった」という同情票のような気もします。


概要
デイヴィッド・クローネンバーグ監督が、グラフィック・ノベル(コミック)を原作に描くバイオレンス・サスペンス。ダイナーを営むトムは、店の客に銃で脅されるが、相手の隙をついて銃を奪い、殺してしまう。正当防衛で町のヒーローになったトムだが、彼の過去を知っているという謎の男が現れ…。妻と2人の子どもと幸せに暮らしていたトムの過去が、ゆっくり明らかになっていく。
クローネンバーグは、それまでの奇怪なテイストを極力抑え、要所の暴力描写のみにグロさを凝縮させる。本筋以外にもタイトルの「バイオレンス」を追求したシーンが多く、たとえば階段での夫婦の殴り合いがセックスへ発展し、いじめられっ子の長男が逆ギレして相手を倒すなど、暴力が人間の本能に深く絡みついていることがあぶり出される。暴力シーンによっては、妙にスカッとしてしまう部分もあり、観る者の暴力への欲求を試しているのかもしれない。キャストはそろって好演。とくに静かな狂気を微妙な表情でみせるヴィゴ・モーテンセンは、高く評価されるべき。(斉藤博昭)

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