1980年代〜90年代前半までの竹内まりやさんのヒットシングルを集めたベストアルバム。竹内まりやさんの曲はテレビのタイアップが多いため、どれもが知っている曲ばかりです。
この「Impressions」発売後のシングルもだいぶたまってきたでしょうから、第2の「Impressions」が発売されるのも近いのでしょうか。もし実現すれば、それもまたJ-POPファンのマストアイテムになることでしょう。
昔は「不倫ソング」にドキドキしたものよおすすめ度
★★★★★
このアルバムのライナーノートは夫君の山下達郎が書いていて幾度も「このアレンジは上手くいって気に入っている」という趣旨の事が書いてあり微笑ましい。
結婚後の歌が多いので「大人の恋愛」のバリエーションを網羅したような選曲になっていて、要するに「不倫ソング」が多い。
昔の恋人が事情があって別々の人と結婚していたのが片方が独身になる。で、男のほうから電話が来る曲とか、反対に女のほうが独身になる曲とか、あるいは、まあまあ平穏な日々を送っているけれど、この頃愛が冷めているなと感じている話とか。
私もオトナなんで、改めて歌詞カードを見ながら聞くとドキっとしてしまうような場所が沢山ある。
ようするに結婚しても努力は必要なんだよね。なんとなく暮らしてしまうのはだめ。
山下達郎が解説の中で「…典型的な不倫ソングであるが、本人にはその気は無いそうである。ほっ」とか書いていて思わず笑ったけど(^^;
淡くて暖かいおすすめ度
★★★★★
どの曲を聴いても、懐かしい暖かさがあふれています。
彼女独特の甘酸っぱさが広がって・・・。
職場の先輩は、酔っ払うとだみ声で「マリヤさま〜!」と叫び、
「ダンス・ダンス・ダンス♪」の部分を後輩に合唱させていました。
ある年代の人たちには、必ず竹内まりあの歌との思い出があるように
僕には思えます。
まりやファンには嬉しいベスト盤。入門者には最適なベスト盤です。
明日の私
おすすめ度 ★★★★★
このアルバムを聞くときは、この曲から聞く事にしている。竹内まりやの声、歌詞、曲だけでなく、山下達郎のアレンジがなかなかいいのだ。私自身が、一人で東京近郊に出てきた経験があるのも一因かも知れない。
むろん、それ以外の曲もおすすめ。例えば「恋の嵐」、内容はちょっと危ないのだが、不思議と聞いていて楽しくなる。「元気を出して」、コーダの薬師丸ひろことのコーラスはめっけもの。「本気でオンリーユー」、まりや本当に英語うまいなあ。「純愛ラプソディ」、これも片思いの歌を超えたものがある。明るいメロディーとちょっとくだけた歌詞がきいている。「駅」、これは他の曲と明らかに雰囲気が違う。まりやの少し甘い声が幸いして、見事に「聞かせる歌」になっている。
山下達郎の曲紹介も、いろいろなエピソードがのっていて興味深い。
「セプテンバー」「不思議なピーチパイ」とはまた違う、まりやの世界がこのアルバムにはある。