90年代風の良質なレースゲームおすすめ度
★★★★☆
体験版をプレイした時、FMS2やGT5Pをプレイした後だったので何この挙動ありえないでしょ?と思いましたよ。GFやBGMも中途半端で何とも掴みの弱いソフトだなぁと。
ただ、メインのチャンピオンシップモードを進めて行く内に評価がガラりと変わりました。
走行車両の轍によってグリップ力が変わる新システムややり込む度に確実に前車に追い付いていく絶妙な難易度(ゲーマーに丁度良い難易度のため普段ゲームしない人には難しめ?)。正直最近のレースゲームでオフラインでここまで熱くなったのは久しぶりです。セガラリーは2以来だったのですが、最初だいぶ挙動が変わったかな〜と思ってたんですけど、これは紛れもなくセガラリーですね。惜しい事にシュミレーター系や自由系等、次々に出るレースゲーの中でいかにも90年代アーケード風はちょっと古過ぎた感じはありますね。
最初あり得ないような挙動で投げてしまうかもしれませんが、是非やり込んで欲しいゲームです。一見不可能に見えるパーフェクト(すべて一位)も可能ですし、タイムアタックも絶妙です。もっと評価されても良い良質なゲームだと思いますよ。
俺はみんなにこの作品を自慢したい。
おすすめ度 ★★★☆☆
どんなソフトよりもラリー「ゲーム」であるが為に、評価が低いこのシリーズ。何度もいうけど、これは「ラリーゲーム」であって「ラリーシュミュレーター」じゃないんだよ!
リアル系が多い昨今、アクセル全開でコーナーに飛び込みパワーで強引にコーナーを抜ける快感を、このゲームでは体感できる。時速200kmオーバーで、あんな悪路を爆走すればマシンは分解必死である。しかし、そのあり得ない状況を楽しむのがこのゲーム。特筆すべきは、マシンの駆動によってコースが掘れて轍が出来ること。走れば走るほど轍は深くなり、そこにタイヤがはまると驚異的なグリップを発揮してくれる。このゲームはそれを見越しており、序盤は一位を狙える位置で轍を作り、後半にそれを利用してライバルを抜く戦略が重要になる。ただ、その轍によってマシンが不安定になるのも確か。下手すればホップしてあらぬ方向へ飛んでいく。そこら辺のバランスがいい。綺麗なグラフィックとシリーズ中屈指のスピード感が、「悪路を爆走する楽しさ」を演出している。
ラリーの全てをゲーム化し、あまりにもストイックなそのゲーム感とイマイチなグラフィックということで前作では酷評の嵐。だがそんなセガラリーも「走る楽しさ」を提供するゲームとして一級のものを持って帰ってきた。走れば轍が出来たり、水に入れば泥が落ちたり、はたまた走っているうちに泥が乾いたりといった細かいグラフィックも実装。今までのリアルラリーゲームにあった要素だろうか。
走る楽しみは取り戻した。ただ、全般的に綺麗にまとまりすぎてSEGAにしてはおもしろみがないので星3つ。あとは、「セガラリー2」で見せてくれた芸の細かさを超えるだけだ。セガラリーは「セガラリー2」の亡霊から、ようやく離れられるかもしれない。……その際には、ライトを追加したマシンで真っ暗闇を爆走するコースをギブ!