LPリリース時に聞いてぶっとんだ記憶があるが、その感覚は今でも変わらない。ジェフ・ベックが敬愛するジョン・マクラフリンのマハヴィシュヌ・オーケストラのメンバー(ヤン、ナラダ)を迎えての名演奏。特に一曲目のレッド・ブーツでのナラダのドラミングに悶絶。レッド・ブーツはマックス・ミドルトンの曲で、彼のアルバムにも収録されており、ジェフもライヴでその後幾度もやっているが、サイモン・フィリップスもヴィニー・カリウタも、ナラダの前には赤子同然。恐ろしいほどの壮絶ドラミングである。敏腕プロデューサーとして名を馳せてしまったがために、あまりドラマーとしての録音は多くないナラダのセッションアルバムとしても最高の出来。こういう凄腕ミュージシャンに囲まれるとベックは更に見事な演奏を聞かせてくれる。ナラダが参加したジェフのライヴ音源があれば是非聞きたい!と思うのは私だけではないはず。
言葉を失いましたおすすめ度
★★★★★
洋楽に目覚めはじめた中学生だった頃、
友人に勧められてターンテーブルにLPを載せて針を落とした瞬間、
A面1曲目の冒頭から心臓がものすごい勢いで動悸しはじめました。
それまで聴いたこともなかったジェフのアグレッシブなギターサウンドに加え、
バックでたたみかけてくるナラダ・マイケルのドラムの連打
(ハイハットの間のとり方がかっこいい!)。キーボードもさりげなくトリッキー!
これが友人が熱く語っていたってた“レッドブーツ”か・・・
かくしてこの盤から私はジェフを聴き始めました。
今でもそして永遠に飽きのこない静と動がバランス良い大名盤だと思います。
HM好きの初心者の方はMSGの1st.つながりで、サイモン・フィリップスがドラムをたたく
次作“There and Back”から聴き始めるのもお勧めです。
ギターの限界おすすめ度
★★★★★
聴いて世界が変わった!今までいろんな音楽を聴いてきたわけだけど、それでもギターという楽器の1割も理解できていなかったんだなって気づいた。まるでジェフ・ベックから「ギターってゆうのはこういうものなんだよ」と語りかけられている気分だった。この作品が、6本の弦を張ったギターというおもちゃの限界といってもいいと思う。いや、ジェフ・ベックには限界なんてないのかな
煌き溢れるギター・プレーおすすめ度
★★★★★
孤高のギタリスト、J.ベックの最高傑作。当時、とにかくカッコ良くギター少年の憧れだった。人気が出てからも、ひたすらギタリストの道を突き進む、日本的求道精神も心地良いものだった。
本作は一般にジャズ・ロックと呼ばれているが、ジャンル分けは不要で、ベックの奔放なプレーが楽しめればそれで充分。個人的には激しさを感じる「Led Boots」、華麗な展開力が素晴らしい「Blue Wind」が好みだった。特に「Blue Wind」はベックの代表作と言っても良いのではないか。
J.ベックの天性の煌きがタップリと味わえるギター少年垂涎の傑作アルバム。
安いので買ったけど、いまいち・・・
おすすめ度 ★★★☆☆
高校生の時、良く聴いた。レコード持っていた。安いと思ってCD買ったけど、昔のような感動はなかった。どうしてかな。歳をとったから知れない。もちろん、曲は悪くない、けど、何度も聴く気にはなれない。ごめんなさい。
概要
ベックとドラムのナラダ・マイケル・ウォルデンとプロデューサーのジョージ・マーティンは、本作で力強いジャズ・ロックへの旅に乗りだし、激しい「Led Boots」や、はじけるR&B「Come Dancing」、素敵な「Blue Wind」(元マハビシュヌ・オーケストラのシンセサイザー奏者ヤン・ハマー作曲)を産み出した。マックス・ミドルトンは「Play with Me」ではファンキーなクラビネットを弾いている。また「Sophie」ではローズ・ピアノを弾き、そのまったく狂いのない音色と人の声のような抑揚で、彩りとリズミカルな切迫感をベックのやけどしそうなギタープレイに与えている。出世作となった『Blow by Blow』の1年後にリリースされた本作は、低調な瞬間もあるものの、全体的には前作よりさらに一歩熱くなっている。なかでも、チャールズ・ミンガス作曲の情感豊かな「Goodbye Pork Pie Hat」はリスナーの髪をなびかせるほどである。(James Rotondi ,Amazon.com)