すでに診断済みの人向けの実践的アドバイスおすすめ度
★★★★★
この本には、ADD/ADHDとはなんぞや、といった入門的な記事はごくわずかにしか書かれていない。むしろ、ADD/ADHDで実際に困っている人の「生活の典型例」を挙げて、それぞれの問題に対する処方箋をやや詳しめに(1トピック8-10ページ程度×14トピック)書いている。たとえば、ADD/ADHDの典型パターン「片付けられない」という悩みに対しては、「持ち物を増やさない」「思い切って捨てる」ということを基本原則として、そのためにはどうすればいいかを丁寧に記している。
したがって本書は、ADD/ADHDとすでに診断されて、でも具体的なアドバイスがもらえないから生活の改善ができなくて、という当事者向けだ。さすがは毎日ADD/ADHDの患者と向き合っているという著者だけに、日本人の当事者向けとしては数少ない、「今すぐ実行できるレシピ集」だ。とはいえ、本書は魔法の書ではないので、読者の側にも「実行に移すだけの相応の努力」が求められることであろう。
ただ、著者の焦点が当事者向けに絞られていて、周囲の人がどう配慮すればいいのかといったアドバイスは少ないので、周囲にADD/ADHD者を抱える非ADD/ADHD者は、次著『お片づけセラピー』あたりから入ったほうがいいだろう。
実践的手法満載で、大変役立つ本おすすめ度
★★★★★
ADHD/ADDという障害があるのは聞いたことがあったが、多くの点で自分自身に当てはまり新鮮な驚きだった。例えば、簡単な仕事なのにどうしても先伸ばししてあとで慌ててやってミスばかりになってしまう、とか、部屋やオフィスの机の上が他の人のように当たり前に片付けられない、集団の中で何故かわからないが自分だけ浮いてしまう、など。こういう特性についてADHD/ADDの説明は大変納得がいくものであった。そして、原因がこのADHD/ADDにあるのであれば、対策は立てやすい。本書には、その対策となる具体的事例がかなり多く書かれている。実際にADHD/ADDと診断された人はもとより、ADHD/ADD的傾向がある人にも使える技だろう。ゴミを分別して出す習慣が徐々に身につくように、ADHD/ADDで見られる行動特性についても、この技を習慣化することでかなり修正できるだあろうと推測される。大変役立つ本だ。
読みやすいです
おすすめ度 ★★★★★
ADHDの私でも簡単に読め理解できる内容となっています。わかりやすいです。
なんといっても、興味を引く内容で知らず知らずに読みきってしまいます。
何かをしようとするときに、なかなか出来ないADHDさん、部屋の汚いADHDさん、またADHDに興味のある方お勧めです。もしかしたら新たな自分発見が出来るかも。