いわゆるサユリスト(古い)と呼ばれている団塊の世代の男どもは、ほとんどが吉永小百合の無垢な清さに惹かれ、一度でいいからその美しい顔が悦楽の表情に変わることを夢見ているに違いない。この映画は監督及び、製作者サイドに小百合が犯されているようなものだ。作品の中心に愛を備え付けてはいるが、本来、製作関係者の男たちで、吉永小百合の汚れ役を是非見てみたいと要望があったに違いない。この作品はそれらの男たちを喜ばせるのに十分な内容である。まず小百合の自慰のシーン。生きてて良かったあと思われた方は少なくないはず。清く美しい顔のこのシーン、Hサイトでは絶対にめぐり合わない表情だ。実生活であの表情でいたしているのかと思うと、感無量であります。次にハイライト!津川雅彦にバックから攻められて小さくアゥ アゥとあえぐ演技はぴかいちである。小百合が裏でほくそ笑んでるな多分。
あまりにも、哀れなおすすめ度
★★★★☆
堕ちた天女のような吉永と、純愛を捧げ尽くすカジモドを思わせるような西田敏行。偽りの善意と二面性を演じつくす津川雅彦。凄い演技合戦です。上手いだけじゃなく、お金を払っても見たい存在感を持った「役者」たち。
吉永と日本の四季の美しさの融合が、あまりにも不幸な女の物語を少しだけ御伽噺のように見せてくれます。見る人の気持ちを代弁するようなラストの丹波哲郎の一言が、救いの無い物語の後味を和らげてくれますが、哀れすぎて辛すぎて私は何回も見る気にはなれません。とは言え、優れた映画作品と思います。シェイクスピア悲劇が好きな方は必見。
観たのは16歳の時でしたおすすめ度
★★★★★
部活をサボって、そして何気に足が向いて映画館に入っちゃいました。16歳の子供が興味を持つような映画ではないはずなんですけど...
初めて観た「吉永小百合」映画で、生意気な「日本映画つまらない派」に属していた私の考えを変えてくれた映画です。
全盛時の温泉街の日本的な情緒風景、そしてあくまでも日本的な登場人物の感情の動き、そんなものに引き込まれてしまったんだと思います。
もうストーリーもキャラクターもほとんど忘れてしまいましたが印象だけが鮮明に残っている、そんな映画です。
往年の冬の温泉街、知らなくても懐かしいような、そんな気持ちを楽しみたい人にお勧めかな!?