日本映画界に若手監督が続々登場して嬉しい限りですが、矢口監督の作品で最初に見たのが「スイング・ガールズ」。予想外というとフアンに叱られそうですが、面白かった。共感もし、青春を感じた。爽やか。舞台が東北の田舎、それも方言が効いていたと思います。気に入って、この監督の過去の作品をと思って「ウォーター・ボーイズ」を遅ればせながら見て、発想の斬新さと洒落た選曲、振り付けに感心もし、気持ちが乗りました。明るく、素直な青春映画で、楽しく笑えます。妻夫木君が最高。60年代、70年代の音楽の選曲も大きなポイントになっています。いまの音楽ではああはいかない。男のシンクロナイジングと聞いて、どんな振り付けをしているのか興味津々でしたが、選曲とあいまって抜群のセンスとアイデア。
面白い作品おすすめ度
★★★★★
某店頭で流されていて、「あれ、鴨川シーワールド?」と足を止めてしまったのが運の尽き。ストーリーの面白さにグイグイ引きこまれて、そのままレジで精算をしてしまった作品。
ちなみにドラマ化される前の話。
高校時代は自分も男子校だったので、そういう視点で頷ける点も多かった。それから、序盤のテンションの低さは、後半を際立たせるために必要だったのだろう。というか、後半が凄すぎるのか。
シンクロそのものももちろん素晴らしいが、個人的には竹中直人のキャラクターの怪しさがとても気に入った。
勢いおすすめ度
★★★★☆
現在またドラマとして人気があがっているウォーターボーイズ。
どうしても、あのドラマの元を見てみたくて再生してみました。
話の展開がどことなくドラマとかぶっていて(こっちが先ですね。)少し意外性にかけましたが、やっぱり、一夏の男達の努力はいいものです。
いろいろなハプニングがことあるごとに重なりますがそれでも諦めない男たちの姿は感動ものでした。
最後の展開にはもう感嘆の声をもらすばかりでした。
概要
無気力な日々を過ごしていた高校生の鈴木(妻夫木聡)たちは、新任女教師(真鍋かをり)の色気に乗せられて、男たちのシンクロナイズド・スイミングをやらされる羽目になる。恥ずかしさと難しさが共存する中、彼らは秋の文化祭に向け、夏休みにイルカの調教師(竹中直人)から猛特訓を受けるのだが…。
おとぼけ淡泊な味わいと、男のシンクロという奇想天外(しかし実際にあるとのこと)なアイデアがミックスした、矢口史靖監督の快作。コメディとしてのベースを保ちつつ、思春期特有の倦怠感などが真夏の水辺に映え、どこかノスタルジックな想いをほうふつさせるのがいい。またクライマックスのシンクロ・シーンはまさにスペクタクル的圧巻。女性客に大ウケしたのも実にうなづける!?(的田也寸志)