思いがけない感動作でしたおすすめ度
★★★★☆
『陰日向に咲く』は,劇団ひとり君が書いた小説で,約75万部のセールスを記録しているベストセラーだそうですね。
テレビのクイズ番組に出てくる彼のことしか知りませんので,原作を読んではいませんが,現代的な人情ばなしに後半ウルウルっときてしまいました。
ギャンブル好きが高じて借金まみれになったバス運転手のシンヤ(岡田准一)が,浅草で若い頃母が恋した芸人を探しに来たという女性(宮崎あおい)に協力することになります。
この若い二人を軸に,ホームレス(西田敏行=ぴったりのはまり役です)や会社員(三浦友和)がからみ,思いがけない父と子の再会が涙を誘います。
人生は,自分の知らないところで,色々な人とつながっていて,一期一会の大切さを感じました。
本作は,東京に住む落ちこぼれたちを,ユーモア溢れる優しい視線で描いた感動作だと思います。そして,エンドロールで流れるケツメイシの「出会いのかけら」が,きっと優しく貴方のハートを包んでくれることでしょう。
面白かったよ
おすすめ度 ★★★★☆
1年以上前に読んだ原作を思い起こさせてくれる感じ
さらりと面白かったです。
概要
2008年1月に公開された、岡田准一(V6)主演のヒューマンドラマ。共演は、宮崎あおい、平山あや、伊藤淳史、塚本高史、緒川たまきほか。原作は、劇団ひとりによる同名のベストセラー小説。スポットの当たらない、日陰者のような道をゆく人々のやるせない日々と再生を描いた物語で、岡田は借金まみれの観光バス運転手・シンヤ役を好演している。売れないアイドル、売れない芸人、アキバ系アイドルオタク、風変わりなストリッパー……思うようにならない人生に戸惑いながら、それでもどうにか歩いていく登場人物たちを観ていると、いつしか自分の姿がオーバーラップしてくる。「人生の機微とはなにか?」という思いに触れられる作品。――ギャンブルにおぼれ、金策に困ったシンヤは、ついに“オレオレ詐欺”で老婆をだまそうと思いつくが……。(みきーる)