「ゲド戦記」挿入歌。3タイプある同曲のうち、シンセ演奏のもの。おすすめ度
★★★★★
新人:手嶌葵を起用したジブリ・アニメ「ゲド戦記」の挿入歌。映画の予告CFで使われていたのがこの曲である。テレビも漫画も殆ど見ないという手嶌葵。都会の不純物を吸わずに育った、彼女ならではの、素朴で透明な歌声が印象的だ。
歌詞は宮崎吾朗作詞となっているが、萩原朔太郎の詩「こころ」を現代語訳したに近い。この事自体は制作当初から言及されていたが、歌詞カードにはその記述がないため、一部で問題視された。しかし、歌自体は良い。特に、谷山浩子が手掛けた素晴らしいメロディーにより、詩の持つ世界観が完璧に音になっている。繰り返しOAされ、主題歌「時の歌」以上に有名になってしまった。
「テルーの唄」は3タイプのアレンジが存在する。(1)つ目がこの“シングル・ヴァージョン”。シンセサイザーによる高揚感のあるバッキングで、約4分50秒。
(2)つ目が手嶌葵「ゲド戦記歌集」に収録の“歌集ヴァージョン”。アカペラの比率がやや多く、ピアノのみの簡素なバッキングで、約4分20秒。
(3)つ目が「ゲド戦記サウンドトラック」に収録の“アカペラ・ヴァージョン”。演奏がなく、歌詞も1番と3番しかないのでその分短く、約2分30秒。
リーダー・トラックにしただけあって、当シングルの(1)が一番聴き応えがあると思う。無垢で初々しい歌声に、演奏がゴージャス過ぎるという声もあるが、(2)や(3)は、音が止んでいる時間帯が多く、少々物足りない。時間的にもたっぷり聴けるシングル(1)が一番気に入った。もしかすると、僕自身が、演出過多な現代POPに毒されているのかもしれないが。尚、手嶌葵は身長174cmもある長身少女だそう。顔だけ見て「可愛いな〜」と思っていたのだが、ちょっと引いたかも(苦笑)。
落ち着いた、ほっといい気分にしてくれます。
おすすめ度 ★★★★★
映画の宣伝で使われていたので耳にしました。
映画とは正反対にこの曲はかなりよかったです。
聞いていると安心させ、落ち着かせてくれる曲だなと感じました。
新人なりの、あまり洗練されていないありのまま、という感じがそうさせているのかもしれません。
ただ歌詞は一部もう少し考えてもよさそうなところがありました。
今後、今回の映画がらみの注目に負けないで成長していただきたいです。