パクリも多いけどおもしろいからしょうがないかおすすめ度
★★★☆☆
体操・舞踏・バレー・ダンス映画だと思った。映画冒頭、トリニティー(キャリー・モス・アン)の空中の舞は白鳥の湖だろうし、ビル突入は床運動、ビル屋上の弾丸よけはリンボーダンス。香港映画のカンフー、柔術(じゅーじゅつ、キアヌ風に読んでね)や日本のアニメ、ゲームを取り入れている。映画紹介にキリスト教的な内容と書いてあるが、モーフィアス(ローレンス・フィシュバーン)の言葉はほとんど禅問答のよう。武道に型があるように映像にも型がある。マシンガン撮影の映像は型にまで昇華している。映像をぐるぐる回して三次元的に見るのはCADソフトやテレビゲームでよくあることだが、実写映像として示されると「まいりました」と言うしかない。アメリカ映画は濃厚な愛情表現に飽き飽きするが、キスシーン2回だけというのも潔い。
仮想現実の中で
おすすめ度 ★★★★☆
コンピュータ関係の会社に勤めていた主人公アンダーソン(通称ネオ)は、トリニティーの手引きで、モーフィアスという男に出逢う。モーフィアスはネオに“仮想現実=MATRIX”の存在を教える。我々の生きている世界は“MATRIX”によって作られたものであると。モーフィアスは現実世界を救う「救世主」だと信じ、ネオを仲間にする。だが、預言者に救世主ではないと断言される。そんなことを知らないモーフィアスは必死にネオを守ろうとする。そこで、ネオがとった行動とは・・・?
コンピュータ技術を駆使して生み出された華麗な戦闘シーンには当時舌を巻かれました。2003年には続編の“リローデッド”と“レボリューションズ”が公開されます。その前に見ておくのはどうでしょうか?
概要
凄腕ハッカーのネオは、正体不明の美女トリニティーに導かれ、モーフィアスという男と出会う。モーフィアスはネオが、マトリックスと呼ばれる仮想現実から人類を救い出す「救世主」だと告げた…。
圧倒的な視覚効果と、息をもつかせないハイテンポな展開で、世界の度肝を抜いたカリスマ・ムービー。監督は『バウンド』で話術の巧みさを認識させたウォウショースキー兄弟。『スピード』のキアヌ・リーヴスは、この作品で再び最高のスターの地位についた。本作は『2001年宇宙の旅』よりも新しく複雑で、21世紀の映画を先取りした傑作。(アルジオン北村)