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落城記 (文春文庫 (190‐2))
落城記 (文春文庫 (190‐2))
古本屋で買った中の一冊であり、読んだ後は何か心の中でうねっているような感じを持った。私の常の如く、作品の良さを認識するのに少し頭の中での「醸造期間」が必要だったのだ。

 佐賀・西肥前の要衝、諫早(いさはや)に戦国時代君臨した西郷氏が隣の龍造寺家に攻められ滅び行く姿を、梨緒(リオと読むのだろうか?)という領主西郷純堯(スミタカか?)の妾腹の「私」の目で最後まで追った物語である。
 注目すべきは女の目で籠城への経緯、指導層の心の流れ、米味噌の備蓄への関心、女達の後援、農民兵と武将とのやりとりがきめ細かく描かれていることだ。
 後に知ったのだが、向田邦子氏が1981年に「わが愛の城」という題名でテレビ朝日にてドラマ化していた。向田さんが気に入ったのは、男性作家である野呂氏が敢えて女性の視点で眺めたという『挑戦』ではなかったか。

 作中に繰り返される言葉も快く響く。人を呼ぶ時、「イネよい」、返事は「はいさ、御大将」、上官に報告を終える時「よってくだんのごとくなり」。東京生まれの私は西の方言はまったく疎く「そうでごんす」という言い回しがここでも使用されているのは新鮮な驚きだった。標準語の中で作者の故郷で使われているであろう言葉をほどよくちりばめる作風は、私には羨ましく思える。

 兵糧の計算や後ろを守る女達の戦いと心境が描かれるのもめったにないことだろう。極限の状況のなかでそこはかとなく男の目を意識する女中達の心もしっかりと読み取れる。

 領主の末子として生まれるが武辺を嫌い、風流に生きる七郎と梨緒の物語が一つの意外な流れを作っている。最初の描写では戦闘に関心無く飄々としている七郎を梨緒は慕っている。が、城を出ろと命じられ逃亡の最中に、七郎の男として蔑むべく一面を見つけ、梨緒は七郎を殺し城に戻る。
 私は野呂氏のこの挿話の意図が分からない。
 私の読むところでは、野呂氏もやはり場違いな時と場所に生まれた不甲斐ない「男」を嫌っていたのではないだろうか?戦国の時代というのは、ある種の人間にとってその生の意味を全うするにはやはり難しい時代だったのだろう。

 梨緒はかねてから想いを寄せられる服部左内に改めて心を引かれる。平時だったらこうはなるまい。
 最後のたった1ページにこう書かれている。左内に肩を抱かれ梨緒は櫓の上に、左内は寄せ来る敵から櫓を守るために下に降りる。身震いするほど美しいシーンではないか。戦いと死と生を共有するという『美学』がここに成立する。小説とはどこに何ページ書かれているかが問題ではない。熱く読み取る心を持ち、本棚のただの綴り紙にしてはならない。

 南蛮人サンチェスが、最後の攻防の前に逃れる場面も映画にしたら映えるであろう。野呂氏は宣教師であるはずのサンチェスが確かに武人としての訓練を受けていることを示唆している。裏には強大なスペインの軍事力とイエスズ会の物語もあるのだろう。
 サンチェスは緋の裏地のマントを翻し、馬上で両腕を高く上げ、背中で死にゆく侍達に別れの合図を送る。映画にすれば背中がぞくぞくする場面だろう。

 最後に評すべきは農民兵と馬廻り衆の武官とのやりとりである。「農民もこのころは武装していた」という網野史観に違わず、私の考えにも合って納得できる。明日は死ぬかも知れない場合にまだ、土地のことや訴訟の話が飛び出すという百姓のユーモアも空言では無かったはずだ。
 如何にこういう『彼ら』を死地に向かわすか、という武官達の思惑と苦労もかいま見ることが出来る。

 この小説を書評する時に、城中にある楠の老木を引き合いに出すことが多いのだが、私はいっさいそれが気にならなかった。小説の持つトリックと多様性の面白さを感じる。
 私もこういう小説を書きたい。
 よってくだんの如くなり







昨晩 野呂邦暢 が夢でこう告げた・・・!


テーマ曲としても話題となっている 野呂邦暢。この日のイベントは「人が来るか不安だったけど、皆さん集まってくれてうれしい」とファンに感謝。
このアルバムは全曲を試聴できるので、ぜひ聴いてみてほしい。人を微笑まずにはいられなくさせる究極のヒーリングミュージックだ。

ほえ~。ということはこれを頭に置いて言ってたのかな?

『 旅行も人生と同じように、80%の満足でよい。 』( 偶然の旅行者[映画] )

なんのこっちゃわからんがな^^;

野呂邦暢 文庫2点
Dscn0719 野呂邦暢草のつるぎ 300円. 文春文庫 1978 並 初版 Dscn0705 野呂邦暢一滴の夏 800円. 集英社文庫 昭55 並 初版.

野呂邦暢の本を見かけるとつい手にしてしまうのです
ふらりと入った古本屋さんの棚に、好きな作家の本を見つけたときのうれしさといったら。 野呂邦暢『猟銃』(集英社). 猟銃. ↑晶文社チックな装丁はもちろん平野甲賀。

乱読すれ良書に当たる!?
「書評」の「野呂邦暢『諫早菖蒲日記』」のところを読んだ。なるほど、野呂邦暢はじめての歴史小説なのか。小説は予備知識なく読んでいくのもありだが、信頼する評者の書評を先に読んでから取り掛かるというのもあってもいいだろう。 ...

[和書]野呂那暢・・・手に入りにくい本たち
このあと、新刊書店では野呂邦暢の本は手に入りにくいとわかり、図書館で苦労して探して読みました。同じく講談社文芸文庫で一冊だけ「草のつるぎ/一滴の夏」が出ていてこれは買いました。しかし図書館で見つけた傑作「水晶」は普通の本屋さんには ...

『愛についてのデッサン 佐古啓介の旅 』野呂邦暢
愛についてのデッサン―佐古啓介の旅 (大人の本棚) ★★★☆ 『桜庭一樹読書日記』で紹介されていて、読んでみたいと思った本。 連作短編です。佐古啓介は若き古書店の店主。 何か懐かしい感じだなぁと思ったら、これは復刻版で、初出は1978年。30年も前 ...

野呂邦暢と山本健吉
昨日の5月7日は長崎に縁が深い二人の作家の命日だった。ともに長崎生まれの野呂邦暢(1937−1980)と山本健吉(1907−1988)。山本健吉には『狐の提灯』(集英社 1979年)という回想記があり、戦前の長崎の町の様子が詳しく描かれている。健吉が...

古書目録(08-01-17〜08-01-31)
b0193/n9136 4-b3041-610178-b 文彦のたたかい 野呂邦暢 集英社 集英社文庫コバルト・シリーズ _ b0193/n9136 4-b3041-610178-b 文彦のたたかい 野呂邦暢 集英社 集英社文庫コバルト・シリーズ _ b0193/n9136 4-b3041-610286-b 水瓶座の少女 野呂邦暢 ...

野呂邦暢など文庫19点追加!
鳩どもの家 中上健次 ジャズと爆弾 中上健次/村上龍 諌早菖蒲日記 野呂邦暢 書名をクリックして頂くと商品ページに飛べますので、状態や価格の確認、そしてご注文はそちらのページからお願い致します。 古本新着 文庫本日本(な行)19点追加! ...

【素敵な活字中毒者】 椎名誠選
山口瞳|田辺聖子|武井武雄|石川喬司|内田魯庵|植草甚一|大岡昇平|殿山泰司|井上ひさし|鶴見俊輔|小林秀雄|紀田順一郎|野呂邦暢|開口健|江戸川乱歩|高田宏|野坂昭如|夢野久作|澁澤龍彦|江国滋|椎名誠 堂々たるラインナップですが、 ...

なんじゃもんじゃ。
「水晶」野呂邦暢、角川文庫『壁の絵』収録) 植物の名前がよくわからない。往来を歩きながら、見てそれとわかるのは、樹木では桜、梅、公孫樹、松、紅葉、杉の木といったあたりか。柿は実家の裏庭に植えてあったからなんとかなるし、椿三十郎のおかげで ...

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椎名桔平 | 僕の彼女を紹介します