河村隆一の世界おすすめ度
★★★★★
この本を読めば河村隆一の世界がわかってしまいます。一つのテーマが「風」です。目に見えない風に乗って愛する人のところまで行きたいという、まるで絵本とも思ってしまうような、そんな幻想的な世界を創り出しています。それに河村隆一の音楽の根底に流れている「愛」という、普遍的な形のないものを見事に表現しています。河村隆一のことをよく知らないひとが初めて読むとナルシズムのかたまりのように感じられるかもしれませんが、それが河村隆一なのです。何度か読むと彼の世界観が見えてきますよ。ぜひとも読んでみてください!!
キレイな本ですね
おすすめ度 ★★★★★
一つ一つの言葉の選び方がとてもキレイで、時には心地よく、また時には痛く心に響く。写真もつぼをついてくる。何度も呼んで意味を理解する、そんな本ではない。その中にある空気間や雰囲気を瞬間、瞬間につかむことができればいいのだと思う。もちろん全部が全部そうできるようなものではない。ただ、必ず心に引っかかるページがあるはずだ。それに、読んでいるときの自分の状況によってもその捉え方が変わってくるのではないか。落ち込んでいるときにしかわからない言葉もあるだろう、嬉しいときにしかわからない言葉もあるだろう。とにかく、本人が言っているように、絵本として一冊そばに置いておくのはどうだろうか。