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ジーコ備忘録 (FOOTBALL Nippon Books)

ジーコ
おすすめ度:★★★★★
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早すぎたジーコ
おすすめ度 ★★★★☆

鹿島の黄金期を作り上げたジーコ。日本代表でもその再現を願っていたが、残念ながらドイツでは失望を味わってしまった。

ジーコは敗北の要因に「日本人のコミュニケーション能力の低さ」をあげている。オーストラリア戦の敗因は、全てがそれに起因しているとまで述べている。日本人は思いを言葉にして口にださない。そしてジーコも選手を信頼してあまりルールは作らなかった。そのため、「オーストラリア戦で途中出場の小野をどう使うか」、「どこで相手にプレッシャーを与えるか」などチームのベクトルを合わせることができなかったという。残念ながらジーコは15年間日本のために働いたが、日本人の性格を把握できなかったのだ。そして、現在の日本にはトルシエ・オシムといった教師タイプの監督があっているということがわかった。

ただし、ジーコの言うことは正しい。日本人もコミュニケーション能力を上げていかなければ世界とは戦えない。ジーコは日本人には早すぎたのだ。



監督としての能力の欠如
おすすめ度 ★★★☆☆

ジーコ本人は、ワールドカップでの責任は自らには無い事を明確に記してから、文章を進めていく。ジーコが言うとおり、世界で一番早くドイツワールドカップ出場を決めたのだから、ジーコの言う通りだろう。
その後も、4年間の戦いが淡々と綴られていく。
ジーコは、あくまで選手の自主性を重んじ、監督自らは細かな決め事を選手に指示するべきではないと主張する。
オーストラリア戦の後、オフェンスとディフェンスの選手で守備に関して、意見の相違が修復できない状態に陥る。バックラインを上げて前線から積極的にボールを奪取するべきと主張するオフェンス陣。バックラインを上げず後ろで待ち受けて戦おうと主張するディフェンス陣。キャプテンの宮本が、ジーコにチーム内の意見の調整を依頼したことに対して、なぜ選手内で決められないのだとジーコは宮本に対して、憤っている。
中国でのアジアカップでは選手はまとまることができたのに、なぜワールドカップでまとまることができなかったのかと、ジーコは読者に疑問を投げかけている。

全体の枠組みに対して指示を出すのは、監督の仕事だろう。チーム内の人間関係に支障が出ているのであれば、それを改善するのも監督の仕事だろう。チームを戦う集団として良い雰囲気に持っていくのも監督の仕事だろう。プレーをするのは選手なのだから、それらに対して選手自身が責任をおう部分は当然あるだろう。

しかし、それらを監督のやるべきことではない、選手たちが自らだけで解決すべきと主張することは、ジーコが自らの職務を放棄しているのに等しいのではないだろうか?



ジーコの誤解
おすすめ度 ★★★★★

本書を読み進めているうちに違和感を感じた。それはジーコが世間の批判に言及す
る箇所で「・・と言われていたようだ」などと曖昧な表現をしているからだ。それ
はジーコが日本語が分からないから自身の批判については又聞きのような曖昧な形
で入ってきたからだろうが、そのせいで全体的にジーコの自身への批判に対する反
論は弱いと思えた。

日本語が分からないと語るジーコと選手の温度差も本書からは伺える。「日本では
敗者として帰っても身の危険を感じることはない」「たぶん、日本の選手たちが自
分を高める努力を十分せず平気でいられるのは、周囲からのプレッシャーをさほど
感じていないからだろう」とジーコは書いているが、同様に感じた日本代表選手は
おそらくいなかったのではないか。ジーコの言う身の危険とはトマトや卵を投げら
れる直接的な行動を指しているが、帰国後の柳沢選手を揶揄するネットの動きを見
る限り直接的な行動だけが選手にとってプレッシャーとは言えない気がするからだ。

このように書くと私が本書に対して批判的に見えるかもしれないが、ジーコの誤解
がそのまま書かれているという意味において本書には大変意味があると思っている。




ジーコというすばらしい人間
おすすめ度 ★★★★★

選手として、監督として、プロフェッショナルであり続けるジーコ
選手にもそう接し、求めてきたジーコ

残念だったろうに

ジーコの言うプロ意識、それはサッカーに限ったことではない


オーストラリア戦の敗北の後、ゲームをしてる選手がいたなんて
あまりにも悲しすぎる・・・


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