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+ 無能の人 +

無能の人

竹中直人
おすすめ度:★★★★★
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懐かしくは無い、新たな輝き。
おすすめ度 ★★★★★

私は
原作の「ばく」誌、連載当時からのファンです。

原作と映画がどうなるのか、皆が注目する点だとおもいます。

そして、ロードショーで、劇場に行きました。

期待以上でした。

「監督!あなたも、つげファンなのね!!!わかる、わかる!!!」と思いました。


原作のイメージを壊さず
原作に忠実、そして、うまーく構成し

その、つげ愛、映画愛、謙虚さこそ
ひとえに監督の才能、センス、実力そのものだと思いました。

18年経てふっとDVDを購入、
その輝きは益々強くなっているように…


今年の2月に忌野清志郎の武道館、完全復活祭の客席で
監督をお見掛けしました。

ハンサムで渋くて素敵な方でした。
清志郎のファンにも優しくサインをしていらっしゃいました。



強烈オーラを放っている俳優陣。
おすすめ度 ★★★★☆

つげ義春ワールドは好きで、漫画の方を忘れた頃に読みます。休日寝坊をしながら布団の中で読むとか、休日の夜寝る前に布団の中で読むとか、なんだか、重力に逆らって座っったり、立ちながら読めない漫画で、間違って何冊も続けて読むと、なんだか侘しい気分にさせられます。さて、だいぶ前の作品で確か映画館で観たのをもう一度レンタルして見てみました。つげ本人がモデルと言われていて、竹中監督忠実につげワールドを再現したとして、つげ義春さんは驚いたということです。でも僕は、都心のビルや電車がいまいちイメージに合わなくて、松山とか広島、熊本といった路面電車が走る街を使い、ビルも少し昭和初期の匂いがする銀座の裏の方のビルなどを使った方が、もっと雰囲気が出たような気がします。竹中直人、風吹ジュン、三東康太郎、山口美也子、マルセ太郎、神戸浩、神代辰巳、大杉漣、井上陽水など、個性的な強烈オーラを放っている俳優陣は見物です。マイナーな笑いが素敵です。喧嘩をしながらも、そして貧乏でも、心の底では夫の才能を信じて、安売りしない妻を持つというのは、とても幸せなことでしょうね。雰囲気や侘しさは、やはり原作の漫画の持つ魅力にはなかなか勝てない気がします。比べるものではないかもしれませんけど。。。ちょっといい佳作という気がします。評価は3と4の間と思いました。



奇跡的な佳作
おすすめ度 ★★★★☆

河原の石ころを売ろうと考えるとんでもない話ですが、独特のムードでゆったりとした雰囲気、風吹ジュンや神戸浩の演技が最高によかったです。所々の笑いも分かる人だけに笑えますね、まあ一般向けではないでしょうけど。竹中監督作品ではこれがベストです。このあとの作品はどれも面白みが感じられず好きになりませんでした。



リアルでありながら独特の味を持つ傑作。
おすすめ度 ★★★★☆

 つげ義春関連の映画はすべて良かったですが、中でも一本と言われればこれを推薦したいです。理由はいくつかあります。
 他の作品は比較的、つげ義春の世界を忠実に表現しようとしていますが、「無能の人」は、つげ義春の世界に竹中直人の世界がミックスされ、何とも言えない味が出ているからです。奥さん役の風吹ジュンさんもとても良かったです。2人とも無理に漫画の人物に似せようとしないで、普段通りの風貌で出演しているのもいいです。
 それでいながら、つげ義春が実際に暮らし漫画のモチーフにもなっている調布市が舞台になっている点が面白いです。主人公が住んでいる多摩川住宅も、つげ家族が本当に住んでいた団地。
 親子3人が手をつないで帰る印象的なラストシーン。じつはこの道もつげさんが河原から多摩川住宅に帰る時に実際に歩いていた道なのです。



アホ言ってすみませんが
おすすめ度 ★★★☆☆

良く出来てると思います。映画化されたつげ義春作品って必ずしも「つげの世界」を描いていないケースも多いような気がするのだけれど(結構評判の高い石井輝男が監督した「ねじ式」なんてきわめて原作に忠実に作られているにもかかわらず、意外とつげっぽくないナァと感じてしまうのは私だけ?あと、最近では「蒸発旅日記」があるけど、これって鈴木清順の世界をさらに鈴木清順っぽくしたように − なんのこっちゃ − 見えるんだけど)、この作品は「つげの世界」のある部分を的確に描いてますよね。でも、誰もあえて言わないのかなあ、やっぱり竹中直人さん主演には無理があったような・・・誰が主役だったらよかったかって?いや、その、笑わんでください、フジテレビの港浩一さんあたりが実にはまり役なんじゃないかと常々思ってるんですが・・・ すんません。アホなこと言って。


概要
かつては名を成したこともある漫画家の助川(竹中直人)は、さまざまな商売に失敗した末、多摩川の川原で元手のかからない石を売ることを思いつく。やがて石のオークションが開催されることを知った彼は、妻(風吹ジュン)を伴い、会場へと向かうのだが…。
つげ義春の名作コミックを原作に、コメディアン&俳優の竹中直人が初監督した異色ホームドラマ。大の映画フリークとしても知られる竹中の映画愛は、飄々としながらもうら寂しいユーモアに支えられ、独特の小宇宙を形成し、その異能の人ぶりを発揮する傑作に仕上がっている。キャスティングの妙もこの人ならではで、バラエティ豊かな面々が競って登場する中、鳥男に扮した神代辰巳監督の存在感が際立つ。妻役・風吹ジュンの好演も忘れられない。ヴェネツィア国際映画祭国際批評家連盟賞受賞。(増當竜也)

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