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ブレイブハート (ベストヒット・セレクション)

メル・ギブソン
おすすめ度:★★★★★
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M・ギブソンの演出力量に驚き。
おすすめ度 ★★★★★

 既に監督としては「フォーエバー・ヤング」で監督経験済みだったM・ギブソン。映画館でこの映画の予告編を観て「なんでアメリカ人(生まれはオーストラリア)のM・ギブソンがイギリスの時代劇なんて作るんだろう」ぐらいにしか考えてなかった。でもJ・ホーナーの切ない音楽だけは映像にぴったりだったのは覚えている。そして時が経ち、友人から「良かったぞ」と勧められて観る事に。それまでのM・ギブソンというと「リーサル・ウェポン」のイメージしかなかったが、意外な程演出力量があるのには驚いた。特に何千ものエキストラ(アイルランド軍)を使いながらの戦闘シーンは脱帽。今までの洋邦問わず、これから時代劇を作るのが大変になるだろうな、と思う程の迫力。そして死者となった父親や自分の妻の描き方にも欧米人にしては意外な描き方を感じた。そして処刑されるシーンでも敢えてワクワクしながら見ている子供の表情を入れるなど暴力に対してもう1つの視点を投げかけている。
 ちょっとひっかかったのは、彼のシーンだけちょっと格好良すぎるかなと感じたことです。



愛国者と貴族をえがく
おすすめ度 ★★★★★

 スコットランドの歴史に題材を得たスペクタクル映画である。ウォレスは1300年ごろの愛国者として名高い。スコットランドとイングランドが統合したのは近々1707年のことである。現在でも独立を模索する動きがある。
 ロケはアイルランドでおこなわれたというが、いかにもスコットランドらしい風景を見ることができる。映画はウォレスが戦いに身を投じてから処刑されるまでを描いている。スペクタクルシーンは見事というしかない。ストーリーも恋人のミューレンと幼友達のハミシュとの友情を軸にわかりやすくつくられている。皇太子妃とのロマンスは余分だったけれど。
 最後のフリーダムという叫びは人権を抑圧している国々へのメッセージであろう。ウォレスが命を惜しまぬ愛国者であるのと対照的に、貴族は支配階級として生き残るのにたけている。そしてウォレスは死にブルースはのこった。



人間はここまで変わってしまうのか…
おすすめ度 ★★★★★

主人公ウィリアム・ウォレスはその人生の中で様々な顔に移り変わっていったと思う。最初は平凡な平和な人生を望む一介の農民。次は妻を殺され英国に戦いを挑み自由を勝ち取ろうとする英雄。そして自国の貴族に裏切られ復讐に駆られる反逆者へと。そこまで人というものは変わってしまうのかと事実に基づいた映画だけに恐ろしさを感じました。ただ信念は一つで、ウィリアム・ウォレスは自由を求める一人の人間なのです。ラストシーンでメル・ギブソン演じるウィリアム・ウォレスが"FREEDOM"と叫ぶシーンは、何度観ても感極まり涙してしまいます。


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