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+ クライマーズ・ハイ +

クライマーズ・ハイ

佐藤浩市
おすすめ度:★★★★★
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NHKならではの…
おすすめ度 ★★★★☆

時間的ボリュームがあるので、人物像がきちんと描かれていると思います。
この作品の一番の売りは、キャストではないでしょうか。
佐藤浩市をはじめ、一癖もふた癖もある俳優人が好演しています。



佐藤vs岸部一徳の演技バトル
おすすめ度 ★★★★☆

岸部一徳と佐藤浩市とのバトルが素晴らしい。若手記者が必死に書いた記事が隅に追いやられたときのバトル、そして、その後の焼肉屋でのバトル。とくに後者がいい。「ホルモンでーす」の絶妙な割り込み方。「事件は私のためにある」などと山本リンダの替え歌で酔って騒ぐ回想シーン。
しかし、終盤に、女子大生が出てきてヘンな「青年の主張」をして、それだけならまだしも投書を押しつけて、それを掲載してしまって主人公が左遷されるくだりは、作中の台詞のとおりに「青くさい」。あそこは絶対に要らなかった。ただ、墓参りをやめてという依頼のときに捨て台詞としてマスコミの遺族への姿勢を批判する、という程度でよかったのでは?そのようなマスコミ批判は、あの事件当時は斬新だったかもしれないが、今は言うほどのことでもないしね。あそこが無ければ、もっと良かった。

(追記)・・・と、思ったが、これは意図的なのかもしれない。クライマーズ・ハイというタイトルを考えれば、大事件に興奮してガンガンいってしまい醒めた後に愕然とする、というのがこの作品の基調であろう。スクープのためにハイになりすぎて末路が左遷というのならそれなりにカッコつくが、ダサくて生真面目な女子大生の「青年の主張」を載せるなどというチッポケなことに勇気を発揮してしまって左遷、という間抜けなオチ。そんな判断力の欠如をもたらすクライマーズ・ハイの恐ろしさ、ということなのかもしれない。そう考えると、石原さとみの超ウザイ生真面目キャラも、意図的な人選、演出なのかもしれない。だとしたら、もっとコミカルな、たとえばコーエン兄弟の『ビッグリボウスキ』のような、シニカルになりすぎないブラックコメディ調で撮ったらよかったが、NHKドラマじゃそこまでは無理か。そういう路線なら、佐藤浩市は、よりいっそう、この役にピッタリだと思う。勇敢でカッコイイ面もある一方で逡巡する優柔不断さや情けなさも併せ持っている。『文学賞殺人事件』で彼が演じた文学青年の中年期バージョンという感じになる。



迫力
おすすめ度 ★★★★★

迫力あるストーリーもさることながら、石原さとみの美しさはもっと見応えありました。



リアルでテーマが深い
おすすめ度 ★★★★★

「日航機墜落事故」関連の数多いドラマの中で、最もリアルでテーマが深いと思う。
しかし、センセーショナルではありません。主人公がかっこいいわけでもありません。
告発ドラマでもありません。お涙ちょうだいでもありません。
もちろん、第一級のエンターテインメントして堪能できますが、テーマはその奥にある。
大事故をショーとして見てしまう下衆な好奇心はマスコミだけでなく誰にでもあります。
もちろん自分もその一人だからこそ、このDVDを買ったわけですが、痛烈に批判されました。
事故当時を知る者にとって、時代設定や舞台設定がきわめてリアルで、どっぷりと
ドラマの世界に引き込まれ、最後に深く考えさせられる稀有な作品です。



惜しい間違い
おすすめ度 ★★★★☆

私は新聞記者です。テレビ放映翌日の記者クラブで話題になるほどリアリティーがありました。ネタ取りや特ダネを打つときの一瞬の躊躇など、記者にしか分からない心理をこれほどまで詳細に描いたドラマは初めて。ただ、予想墜落場所の見出しを決める際に、群馬を先にするか長野にするかで悩む場面はおかしい。地元紙なら群馬を先にするのが常識だろう、と私を含め記者仲間の一致した意見。ここだけが惜しい。


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