ゴージャスで、面白かった おすすめ度 ★★★★☆
オーシャンズの3作目。ストーリーは、ラスベガスのカジノに舞台がもどります。巨大ホテル&カジノのオープンにあたり、ルーベンが、あいつは、裏切るぞといわれながらも、信用し、まんまと裏切られ、そのショックによって、生死の境をさまよう。怒ったオーシャンは、仲間を招集し、裏切り者に復習を企てる。またもや、ガジノの城塞のようなコンピューターセキュリティに挑む11人(敵だったアンディガルシアも今回は、手伝うことに)そして。。。
今回は、このゴージャスなメンバーの悪ふざけぶりに、観客も置いていかれずに楽しめます。12は、やっぱり、自分達だけ楽しんじゃって、みたいな批判があったのかな?ま、こんな邪推もしてしまいますが、マッド・デイモンも王子様泥棒ぶりには、毎回、笑わされます。彼が、一番、役的に美味しいかもしれません。
残念だったのは、適役のアル・パチィーノ。彼が、悪役なら、もっと灰汁のつよ〜い、或いは、洒落にならないぐらい、知能犯とか、冷酷なギャングとかでも、いいのに。もったいないです。こんな役なら、わざわざ、アル・パチィーノのでなく、レッドフォードぐらいのスマートな俳優で、ちょうどいい。ま、きっと、引き受けないかな?
次は、あるかないかわからないけれど、次の悪役は、いったいだれだ?こうなれば、意外と、グリーン先生とか、笑えるかな?な〜んて。
概要
オールスターキャストの顔見せが楽しい犯罪ムービーも3作目。今回はラスベガスに舞台を戻していることから分かるように、1作目のテイストが復活している。音楽や映像に1作目へのオマージュがあるうえ、男たちのクールな結束というテーマ自体が回帰しているのだ。巨大なホテル&カジノのオープンにあたり、ダニー・オーシャンの仲間であるルーベンが裏切られ、彼は生死の境をさまよってしまう。怒ったダニーは仲間を招集。最新のセキュリティに守られたホテルのオープニングをメチャクチャにしようとする。前2作では敵だったホテル王のベネディクトも一味に加わって、地下からの攻撃あり、爆笑の変装あり、媚薬まで使っての痛快な犯罪計画が始まる。 相撲のイベントが行われるなど、舞台となるホテル全体が、どこかジャパニーズテイスト。巨大なカジノはセットで作られたが、ラスベガスの街に溶け込んだホテルの外観がCGというのには驚く。今回、敵役として大御所のアル・パチーノが起用されたが、いまひとつ役の悪さが発揮されていないのが残念で、むしろ彼の部下役、エレン・バーキンの怪演の方が笑えるかもしれない。クルーニー、ピット、デイモンの3人は相変わらず、ほとんど素顔に近い演技で、「スターを、スターとしてスクリーンで観る」という映画が少なくなっている近年、このシリーズは貴重である。(斉藤博昭)
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