栗コーダーじゃないけど栗コーダー!? おすすめ度 ★★★★★
私は栗コーダーカルテットのファンなので彼らの作品にはいつも気をつけているつもりなのですが、この「奥様は魔法少女」は完全に見落としていました。今回は栗コーダー名義ではなかったので気がつかなかったのです。というわけで、アニメ本編を一度も見ずにこのサントラをレビューします。 栗コーダー・カルテットというと作曲は主に栗原氏の担当なのですが、今回の作曲担当は近藤氏、関島氏です。両氏が渋い作曲をすることは栗コーダーのマニアならよく知っていることでしょう。今回は両氏によるサントラ初挑戦となります。1曲はメンバーの川口氏の作曲です。演奏メンバーをみると栗原氏も加わっていて、なんだ、栗コーダーのメンバーが全員参加しているじゃありませんか(笑)。 曲の方も、リコーダーがメインのいつもの栗コーダー音楽です。栗コーダー名義ではないということに実は不安な予感がなかったわけではありませんが、良い方向に裏切られました。おなじみの栗原節でないのはすぐにわかるのですが、このサウンドはやはり栗コーダーの音なのです。栗原節を軽妙、ユーモアと表現するなら、このCDはしっとり、叙情的といった趣です。曲の順序は近藤氏、関島氏の担当が交互に並んでいます。iTunesなどで近藤氏のみ、あるいは関島氏のみのプレイリストを作って聴いてみると面白いかもしれません。 ということで、このCDは栗コーダーのファンなら安心して聴ける内容になっています。今までとは違った栗コーダーという意味ではファン必聴の推薦盤です。ちなみに演奏時間はなんと77分。たっぷり楽しめますよ。
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