前作品も素晴らしいが、本作品も間違いなく素晴らしいおすすめ度
★★★★★
前作「フレンチコネクション」に比べて、派手さはないものの、じっくり見せてくれます。
ドイル刑事が英語が通じないフランス、マルセイユで味わうもどかしさを、フランス語の会話が字幕に出ないもどかしさで、僕たちも味わえます。
当作品で、ドイル刑事は犯人シェルニエらに捕らえられ、麻薬中毒にさせられてしまい、窮地に立たされます。
犯人シェルニエを追うドイル刑事の異常なまでの執念が伝わってきます。
前作でアカデミー賞を取ったJ・ハックマンに本作品でもアカデミー賞を上げたい、そんな感じの作品です。
前作に劣らぬおもしろさおすすめ度
★★★★★
ドイル刑事(ジーン・ハックマン)は前作で取り逃がしたシャルニエ(フェルナンド・レイ)を追ってマルセイユに来る。地元警察のバルテルミー(ベルナール・フレッソン)は喜んでいないようだ。ドイルは街をうろついてある日ギャングの罠に落ちる。ヘロイン中毒にされて回復するまでの場面は凄惨でもあり、ジーン・ハックマンの見せ場でもある。
ドイルがなぜ罠に落ちたか、フランスの警察が仕組んだように受け取れるやり取りがあったが、なぜそうしなければならなかったのか、ここはわからなかった。
ドイルは独自に執念深く歩き回る。ギャングのアジトのホテルに火を放ち、ドックに入渠中の船が取引の場であると確信する。ここからのアクションがクライマックスだ。ドックに海水が奔流する洪水の場面は本作品のハイライト。そして逃げるシャルニエを追って走りに走る。
ジョン・フランケンハイマーは名前からするとドイツ系アメリカ人。前作のウィリアム・フリードキンに劣らず、ダイナミックでスピード感あふれる演出でもって、男っぽい娯楽映画をつくりあげた。
走れポパイ!
おすすめ度 ★★★★★
とにかくフランスを走るハックマンのかっこよさ。麻薬中毒にされたハックマンの壮絶さ。忘れようにも忘れられぬ名シーンの連続。港での会心の銃撃。都会派のフリードキンとは違った社会派のフランケンハイマーの良さが光った名作です。