美しく不思議な旋律と歌声おすすめ度
★★★★★
歌=EPO、ヤドランカ、波多野睦美 選曲=山本容子(銅版画家)
欧州の方言で歌われる子守歌や賛美歌を中心に
宮沢賢治の「星めぐりの歌」も収録されている
数曲聴いただけで すっかり魅せられた
訳詩を読むまでは 何が歌われているのか
さっぱり分からなかったのだが
それでも これらの美しい旋律は
仏教徒の胸をも打ち 光を投げかける
不思議な力を携えていると思う
※「鳥の歌」については 2バージョンを収録
イエス誕生を讃えたカタロニア方言の歌と
松本隆が日本語の歌詞をつけたもの
松本版では歌詞の内容が完全に変えられてしまっている
>人はいつか鳥に変わる 身体を離れて(中略)
>生きる痛みから解き放たれ 魂が舞うよ(中略)
>透き通った光浴びて 罪は洗われる
「甘やかな自死を誘う内容」とも受け取れてしまうのだが…
それはそれとして 非常に美しい歌ではある
自身の葬儀の際は 是非「松本版」を流して欲しい(笑
残念ながら絶版となっており 入手の難しい1枚である
中古販売店を しらみつぶしに捜索
または アマゾンのウィッシュリストや
オークションのアラート等に登録しておくのも手
どうか諦めずに 気長に 機会を待って欲しい
季節を越えた大らかさ
おすすめ度 ★★★★★
夏に那須で知人の画家さんの個展があり、友人たちと出かけた。その時にBGMでかかっていたのがこのディスクである。
クリスマスの曲が多いのに、クリスマスに限定しない不思議な大らかさがあった。
ヴォーカルはEPOのチャーミングでユニークな声、ヤドランカの温かな落ち着き、そして古楽スペシャリストでもある波多野睦美さんのナチュラルで透明な声・・と、根底ではつながっている3人の女性ヴォーカリスト。少しずつ趣が違う演奏が聴けるのはとてもぜいたくだ。
学生時代に合唱の授業で歌ったコルシカ島の歌は懐かしかった。
天使好きとしては、タイトルもジャケットも惹かれた♪